
白板のマインド・マップ
ある早朝、ESLの教室に入ったら、白板に残されたマインド・マップが目に飛び込んできました。
楽しそうな絵につられて近くに行ってみると、そこには、今、Academic Readingの授業でやっている”The Hound of the Baskervilles” (邦訳は、バスカヴィル家の犬)の本の内容でした。
シャーロック・ホームズになりきって、謎を解くために、状況証拠をマインド・マップで並べたものです。
それぞれが読んだ章に関して、先生と、こういう状況がある、ということをみんなで言い合いながら並べたものなのでしょう。そのAcademic Readingの次の授業のあとには、後ろの壁に別のものが貼られていました。生徒たちが自分たちで状況証拠の整理をしたものです。

生徒が作成したもの

生徒の作品
はあ、こんなふうにして文学を通してEnglishという言語だけでなく、いろいろな勉強をしているのだ、となにか、とても楽しくなりました。
先週の金曜日、ロック・エステッドフォドのお手伝いで留守になったMr. Kの代わりに、なんと、私が、Academic Listeningの時間を2時限受け持つことになりました。
その授業は、DVDを観て、それについて議論し、質問に答えていくというものでした。
DVDの内容は、Public speaking(人前でのスピーチ)についてのものでした。
みなさんは、The King’s Speech(邦名は、「英国王のスピーチ」)という映画をご覧になりましたか? イギリスのジョージ6世が言葉を詰まらせてしまう癖を直すための訓練を受け、第一次大戦に英国が突入する際の大事なスピーチを成功させたエピソードを語るものです。その時のセラピストがオーストラリア人だったので、この映画はオーストラリアでも大きなヒットでした。
まだご覧になっていなければ、ご覧になることをお勧めします。
DVDは、その国王のスピーチのことを取り上げたり、JFケネディ大統領のスピーチ、マーティン・ルーサー・キングのスピーチ、ケビン・ラッド前豪首相がアボリジナルの人々に陳謝したスピーチなど、多くの人々の心を揺さぶるスピーチを取り上げ、そこから2つのことについて考えるものでした。
1 人は、なぜ、人前でスピーチをすることを恐れるのか。
2 どうしたら、人の心に届く、良いスピーチをすることができるのか。
そのふたつを考えるものでした。もちろん、英語で。
子供たちは、いろいろなところでプレゼンテーションをします。良いプレゼンテーションを作るためにも、とても良いヒントがたくさん詰まっていました。
たまたまこのふたつの授業に触れ、ああ、私もこんなふうにEnglishを勉強したかったな・・・と、生徒たちを心底羨ましく思いました。
ICETのカリキュラムは、読む、書く、聞く、話すの4つの領域を開発していくためのものです。その中に、言語のルールや文法も含めていきます。
そういうことは当然理解していても、実際の教室の現場に入ってみて、まさに、そうなのだと実感した瞬間でした。「英語」ではなく、Englishは、こうやって身に付けていくものなのだ、と。
高校生に戻ってみたい瞬間でした。(笑)